ファイル
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次のプログラムは，テキストファイル hoge.txt に文字列を書き込むプログラムです。
#include <stdio.h>
int main(void)
{
FILE *fp; /* ファイルポインタ */
fp = fopen("hoge.txt", "w"); /* ファイルを書き込み用に開く */
if (fp == NULL) { /* エラー処理 */ }
fprintf(fp, "This is some sample text.\n");
fclose(fp); /* ファイルを閉じる */
return 0;
}ファイル入出力関数
ファイル入出力用の関数には，次のようなものがあります。いずれも stdio.h に宣言されています。
| 説明 | 入力 | 出力 |
|---|---|---|
| 1 文字 | int getc(fp) | fputc(ch, fp) |
| 1 行 | fgets(str, len, fp) | fputs(str, fp) |
| 書式付き | fscanf(fp, fmt, ...) | fprintf(fp, fmt, ...) |
ファイルポインタ
FILE *fp と宣言された fp は，ファイルを識別するために必要な変数で，ファイルポインタと呼ばれます。
FILE は stdio.h に定義されている構造体です。
定義済のファイルポインタとして，次のようなものがあります。
fprintf(stdout, ...) は，printf(...) と同義です。
| ファイルポインタ | ストリーム |
|---|---|
| stdin | 標準入力 |
| stdout | 標準出力 |
| stderr | 標準エラー出力 |
fopen/fclose
ファイルのオープンには fopen 関数を使います。
返り値はファイルポインタで，失敗時には NULL が返されます。
FILE *fopen(
char *filename, /* ファイル名 */
char *mode /* モード */
)第 2 引数に指定するモードには，次のようなものが利用できます。
デフォルトはテキストモードですが，"b" を付加するとバイナリモードで編集できます。
| モード | 説明 |
|---|---|
| "r" | ファイルを読み取り用に開く |
| "w" | ファイルを作成し書き込む (既存のファイルは破棄) |
| "a" | ファイルを追記用に開くか，ファイルを作成して書き込む |
| "r+" | ファイルを読み取り及び書き込み用に開く |
| "rb", "wb" など | バイナリモードで編集する |
ファイルをクローズするには，fclose 関数を呼び出します。
getc 関数
getc 関数は，ファイルから 1 文字分を読み込む関数です。
1 回呼び出す度に，ファイルのカレントポジションが 1 文字分移動します。
カレントポジションがファイルの終端にある時に呼び出すと，定義済の定数 EOF が返されます。
getc 関数の返り値の型は，char 型でなく int 型です。
これは，char 型で表せない範囲にある値が返される可能性がためです (EOF など)。
次のプログラムは，テキストファイル hoge.txt を読み込んで，その内容を表示するプログラムです。
#include <stdio.h>
int main(void)
{
FILE *fp;
int c;
if ((fp = fopen("hoge.txt", "r")) == NULL) { /* エラー処理 */ }
while ((c = getc(fp)) != EOF)
putchar(c);
fclose(fp);
return 0;
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